最近は外が晴れていても室内に洗濯物を干す家庭が増えているそうです。
ここでは、干す場所によって起こりえるメリット・デメリットを紹介します。
【室内干し】どこに干す?【部屋干し】
効率よく洗濯物を乾かすためにも、干す場所はしっかり選びたいもの。
部屋干しといえば、まず冷暖房を使う機会が多いリビングを思い浮かべる方も多いと思います。
しかしながら、家族構成や家事の流れ、来客の程度、日当たり、賃貸か戸建てかといった条件によって、洗濯物を干すスペースは変わってくるはず。
積水ハウス住生活研究所の調査では、雨の日に洗濯物を室内で干す場所として、以下の場所も挙げられていました。
引用元:積水ハウス住生活研究所
干す場所6選 メリット・デメリット解説
以下の記事では、それぞれの場所ごとのメリット・デメリットを解説しています。
リビング | 寝室 | 洗面・脱衣所 |
廊下・ホール | 浴室乾燥機 | ランドリールーム |
これらのポイントをおさえたうえで、あなたの家庭に見合った適切な物干しスペースを見つけてくださいね。
【干す場所6選 メリット・デメリット解説①】リビング
メリット | 洗濯物が乾く環境が整っている |
デメリット | 湿気がこもる 気が滅入る |
日当たりがよく、風通しがいいリビングは室内干しに向いているといえるでしょう。
空間も比較的広く物干しスペースを確保できるので、床置きのラックから窓枠に設置するもの、天井から吊り下げるものと物干しの種類を選びません。
また冬場や梅雨時は、エアコンの除湿機能や冷暖房機能が使えるので、洗濯物が乾く環境が整っているといえるでしょう。
ただし、雨が続いてしまうと、生活空間に常時洗濯物が干してある状態になり、湿気がこもってしまいます。
美観を壊すだけでなく、気分も滅入ってしまうかもしれません。
洗濯物ができるだけ早く乾くように、日当たりを考慮し、エアコンや除湿機などを活用して環境を整えていきましょう。
【干す場所6選 メリット・デメリット解説②】寝室
メリット | プライバシーが守れる 大量に干せる |
デメリット | 湿気がこもる |
寝室が洗濯物干しに適している理由として、人目が気にならないという点があげられるでしょう。
頻繁に来客が訪れる家庭だと特に、寝室に洗濯物を干すことでプライバシーが守られます。
また、リビングに次ぐ広さを活かして、大量の洗濯物を干せる点も魅力です。
ただし寝室が狭かったり、広くてもずっとドアを締め切っているとなったら話は別。
洗濯物から出る湿気がこもって、カビの発生リスクも高くなります。
くわえてほこりがたまりやすい寝室は、アレルギー体質の人にとって健康に悪影響を及ぼしかねません。洗濯物も乾きにくいです。
洗濯物が干しっぱなしだと、リラックスできないのなんででしょう?
十分な換気や掃除を行えば、湿気やほこりの問題も軽減されます。
手間はかかりますが、寝室でも洗濯物を干すことができます。
【干す場所6選 メリット・デメリット解説③】洗面・脱衣所
メリット | プライバシーが守れる 湿度コントロールが容易 |
デメリット | 広さしだいで邪魔になる |
独立したランドリールームを作るのが難しい場合、「洗面・脱衣所」に物干しスペースを設けるケースが多く見られます。
メリットとしては、洗面・脱衣所に干すことで、見えない場所に洗濯物を干せるため、プライバシーを守ることができます。
次に、洗ってから干すまでの距離が短いため、家事効率が良くなります。
脱衣所内にタオルや下着、パジャマの収納スペースを設ければ、入浴の準備もスムーズにおこなえるでしょう。
また、洗面・脱衣所は他の生活空間と比べて狭いので、エアコンや除湿機を使うことで効率的に湿度をコントロールできるというメリットもあります。
ただしスペースが狭すぎる場合は、洗面や着替えのときに干してある洗濯物がじゃまになることも。
物干しを設置する際は、人の移動の妨げにならないように配慮しましょう。
【干す場所6選 メリット・デメリット解説④】廊下・ホール
メリット | 一時置きにできる |
デメリット | 通行の邪魔になる プライバシーが守れない |
廊下や2階ホールなど普段使わないスペースを活用するのもいいですね。
廊下やホールは窓やドアが多いため風通しがよく、洗濯物が乾きやすい環境といえます。
くわえて、バルコニーの出入り口近くに物干しスペースを設置すれば、外から取り込んだ洗濯物の一時置き場や、急な雨の際の避難場所としても利用することができます。
一方、デメリットとしては、廊下やホールは人が頻繁に通る場所であり、干した洗濯物が通行の邪魔になったり、目立つ場所に洗濯物を干すことで見た目が悪くなるという点があげられます。
廊下やホールに限ったことではありませんが、適切な換気や除湿も必要です。
サーキュレーターや除湿機の使用を考慮し、できれば適切な位置にコンセントを設置するようにしましょう。
【干す場所6選 メリット・デメリット解説⑤】浴室乾燥機
メリット | 湿気を気にしなくていい プライバシーが守れる |
デメリット | 大量に干せない 入浴時は使えない |
浴室内で洗濯物を乾燥させる「浴室乾燥機」は、新築時に検討される家庭も多いかと思います。
近年ではリフォームによる後付け設置を選ぶ家庭も増えているようです。
メリットとしては、室内物干しにつきものの換気や除湿の問題が、浴室乾燥機を使うことでなくなることでしょう。
さらに、浴室乾燥機には浴室暖房や冷房機能がついていることが多いため、快適な入浴環境が得られ、ヒートショックの予防にもなります。
ヒートショックとは
急激な温度変化により血圧が大きく変動し、心臓や血管に異常をきたす症状をいいます。
心筋梗塞や脳卒中を引き起こし、めまいや失神を招くことがあります。
デメリットは、干せる洗濯物の量でしょう。
浴室の広さによっては洗濯物が干しきれない場合もあるので、洗面所や脱衣所に物干しスペースを併用するなどの工夫が必要です。
また、誰かが入浴しているときには洗濯物を干せないという問題もあります。
【干す場所6選 メリット・デメリット解説⑥】ランドリールーム
メリット | 家事効率が良い |
デメリット | 他の居住スペースが減ってしまう |
これさえあれば室内物干しの悩みも一挙に解消。
「ランドリールーム」とはその名の通り、洗濯に関わる家事をするための専用の部屋をいいます。
洗濯物を「洗う」「干す」「たたむ」「アイロンがけ」が1つの場所で完結するので、時間短縮、家事効率がぐんとアップ。
専用スペースのため、生活空間に洗濯物があふれたり、移動のじゃまになったりすることがありません。
一般的に4人家族の場合、2〜3畳ほどあれば使い勝手がよいとされています。
デメリットとしては、ランドリールームの広さのぶんだけ、他の居住スペースが減ってしまうことです。
まとめ
以上のように、室内に物干しスペースを設けることには、多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。
メリット・デメリットを把握しておけば、効率的な家事の実現しやすく、快適な生活の維持にも繋がります。
メリットを最大限に活かし、デメリットを最小限に抑えることで、快適な環境を整えましょう。