梅雨時や曇天の続く冬場など、洗濯物が乾かない日が続くとうんざりしますよね。
いつまでも乾かないまま干しっぱなしにしていると、洗濯物から生乾きの嫌な臭いが漂ってくることも。
ここでは、室内干しでもできるちょっとした干し方のコツや方法をご紹介しています。
手軽にできるので、ぜひ参考にしてください。
室内干し・部屋干しとは
室内干し・部屋干しとは、リビングやランドリールームといった家屋の中に専用の物干しやラックを使って、洗濯した衣類や布団などを干すことをいいます。
雨や風といった天候の影響を受けないため、好きなタイミングで洗濯物が干せるほか、直射日光による日焼けや色あせが予防できるという点でメリットがあります。
いっぽうで素材によっては洗濯物が乾きづらく、生乾きの状態が続くと特有の臭いが発生しやすいというデメリットがあります。
室内干し・室内干しする理由
都市部の住宅事情や核家族の増加、花粉や黄砂の飛来、さらに夏場のゲリラ豪雨といった気象要因の影響もあって、室内干しをする家庭が増えています。
花粉症対策で室内干ししてるってよく聞きますよね
くわえて、共働き世帯や日中不在の家庭が増えていることも、室内干しを選択する理由の一つでしょう。急な気象変動、例えば夏場のゲリラ豪雨や台風も対応できず、屋外での洗濯物干しを難しくしています。
ほかにも防犯上の利点があげられます。
外干しだと衣類の種類や量などから家族構成やプライバシーが推察されることがあります。
室内干しの場合外部に知られることがないため、一人暮らしや女性、小さな子供がいる家庭では安心感があります。
外部からの視線を気にしなくてすむというのもいいですね。
これらの理由から、多くの家庭が室内干しを選ぶようになっており、今後ますます増加すると予想されます。
積水ハウス住生活研究所によると、17.6%の人は天候に関係なく、すべての衣類を屋内で干していたという。
同研究所の調査で洗濯機を回したり、干したり、取り込んだりする時間帯を尋ねた結果を見ると、共働き世帯では、片働き世帯と同様に朝洗濯をして干し、夕方取り込む世帯もある一方で、前日の夜に洗濯をして干し、翌日の夜に取り込む世帯も多いことがわかる。
引用元:東洋経済ONLINE
部屋干し・室内干しの工夫8選
生活様式の変化により部屋干しをする家庭が増えていることはご理解いただけたかと思います。
確かに室内干しは便利ですが、いっぽうでデメリットもあります。
その最たるものが、洗濯物の乾きにくさや特有の匂いでしょう。
実際、室内干しは天日干しや外干しに比べて、洗濯物が乾きにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。
さらに、濡れた状態が続けば、繊維に残った雑菌が水分や皮脂を餌にして繁殖しやすくなり、その結果として特有の生乾きの臭いが発生しやすくなります。
以下の記事では、これらの問題を解消するコツをご紹介します。
洗濯物を早く乾かすコツ
干し方ひとつとっても洗濯物の乾く時間が変わってきます。
ここでは、早く乾かすコツを3つご紹介します。
【洗濯物を早く乾かすコツ①】風通しを良くする
洗濯物の生地同士が重なり、空気の通り道がなくなると、湿気がこもって乾きも悪くなります。
洗濯物同士がくっつかないように間隔をできるだけ広く取り、風の通りを良くするようにしましょう。
梅雨や冬の湿度が高い時期などは、扇風機やサーキュレーターを使うのも効果的です。
強制的に風を送ってやることで、効率よく湿気を飛ばし乾燥時間を短縮することができます。
【洗濯物を早く乾かすコツ②】エアコンや除湿機を使う
洗濯物は気温が高く、湿度が低いと乾きやすくなります。
冷暖房を使う時期や梅雨時には、エアコンや除湿機を活用して部屋の温度・湿度を調整し、洗濯物が乾きやすい環境を作るようにしましょう。
室内の空気を循環させることで、洗濯物が乾きにくい時期でも効率よく乾かすことができます。
また、カビや臭いの発生を防ぐ効果もあります。
【洗濯物を早く乾かすコツ③】洗濯物の水分を減らす
脱水を終えた時点で、洗濯物に残っている水分が少なければ少ないほど洗濯物は早く乾きます。
残っている水分が多いときは、洗濯物に軽くアイロンをかけることをおすすめです。
アイロンをかけることで、衣類に残った水分を減らすとともに、熱による雑菌の除去、ひいては生乾きの臭いの予防にもなります。
注意しなければならない点としては、素材によってはアイロンがかけられないものがあるということ。
生地や繊維まで炒めることになるので、かならず事前に確認することをおすすめします。
また、洗濯物に含まれる水分を減らすという意味では、乾いたタオルで洗濯物を包み、軽く叩いてタオルに水分を移してから干すというやり方も、洗濯物を早く乾かすのに効果的です。
旅行などで脱水機が使えないとき、タオル脱水は便利ですよ!
生乾きの臭いを防ぐコツ
生乾きの臭いを防ぐためのコツは、おもに以下の5つです。
【生乾きの臭いを防ぐコツ①】洗濯物をため込まない。
洗濯物をため込まないことが大事です。
洗濯機を洗濯かご代わりに使ったり、洗濯かごに汚れた衣類をいれたまま放置したりすると、時間の経過とともに雑菌やカビが繁殖し、臭いが発生しやすくなります。
洗濯物はまとめて洗うのではなく、こまめに洗うように心がけましょう。
洗濯かごは時々拭いたりアルコール除菌してます
【生乾きの臭いを防ぐコツ②】お風呂の残り湯を使わない
お風呂の残り湯を洗濯のすすぎに使うのはやめましょう。
残り湯がもったいないとは思いますが、せっかく洗った洗濯物に皮脂が再付着し、汚れが移ってしまうことがあります。
残り湯を使う場合は洗いの工程だけにして、すすぎには水道水を使いましょう。
【生乾きの臭いを防ぐコツ③】一度に洗う洗濯物は容量の7~8割
一度に洗う洗濯物の量は、洗濯容量の7~8割程度にとどめるのがベストです。
それより多いと、洗剤や水が均等に行き渡らず、洗濯物の汚れが十分に落とせません。
臭いの発生を防ぎたいなら、洗濯物に残った汚れや洗剤をしっかり落として清潔さを保つことが肝心です。
洗剤を使った後は、たっぷりの水でしっかりとすすぐようにしましょう。
【生乾きの臭いを防ぐコツ④】つけ置き洗いをする
つけ置き洗には一般の洗濯洗剤よりも殺菌力、消臭力に優れた漂白剤を使います。
漂白剤には、塩素が主成分の塩素系漂白剤と、過酸化水素が主成分の酸素系漂白剤がありますが、どちらの漂白剤も、使用方法や濃度、時間を適切に守るようにしてください。
・ ・ ・ ・ ・ ・
一般的なやり方としては、バケツ等に漂白剤を溶かした水(できればぬるま湯)と洗濯物を入れ、1〜3時間程度つけ置きします。
生地によってはぬるま湯が使えないもの、繊維を傷めてしまうものもあるので洗濯表示を確認し、漂白剤の説明書きもよく読んで使うようにしましょう。
漂白剤の代わりに重曹を使っても消臭効果が期待できます。
重曹を使ったつけおきは、ぬるま湯10リットルに対して重曹大さじ1杯
つけ置き時間は、30分から位置時間が目安
【生乾きの臭いを防ぐコツ⑤】洗濯槽の掃除をする
一見きれいに見えても、洗濯機の内部は実は汚れていることがあります。
これらの汚れが洗濯物に移り、不快な匂いの原因になることも。
できれば月に1回、専用の洗濯槽クリーナーなどを使って洗濯機を洗うようにしましょう。
まとめ
乾きにくい・生乾きの臭いが残るなど問題になる室内干しや部屋干しですが、ちょっとしたことでも予防はできます。
小さな工夫で改善できるので、すこしずつできることから試してみてくださいね。