「今日の洗濯物、いつもより多いけど全部干せる?」洗濯物を干すときに思ったことがある方は少なくないと思います。
運動会の前後、旅行から帰った日、帰省しき子どもの荷物、週イチのシーツ替え……。
室内物干しや物干しラックには耐荷重があります。
耐荷重以上の洗濯物を干してしまうと、物干し自体が壊れてしまうリスクもあるということ。
ここでは、使う家庭に応じた室内物干しの耐荷重がいくらなのか解説しています。
濡れた洗濯物は意外と重い
人がひとり、一日に出す洗濯物の量は、洗濯する前の乾燥した状態で1.5kg、洗いあがりになるとそこから約1.5倍増えるといわれています。
つまり2人なら4.5kg。3人なら6.75kg。
これが4人家族だと、乾燥した状態で6kgからの洗い上がりは9kgになります。
衣類だけでこの重さですから、ほかにバスタオルなどを含めると洗い上りはかるく10kgを超えてしまいます。
耐荷重量の目安
加えて、室内干しに掛けるのは洗濯物ばかりではありません。
洗濯物のほかに、それを干すためのハンガーやピンチハンガー、天井から吊り下げるタイプの室内物干しだと物干し竿(ポール)の重さが加わってきます。
天井吊り下げタイプの室内物干しを検討されている方にとって、天井の補強を含めこの点が特に気になるところではないでしょうか。
ハンガー・ピンチハンガーの重さ
ハンガーを使う
我が家にあるハンガー2種類を計量したところ、プラスチックハンガー(100均の一般的なもの)が1本あたり37g。
ステンレスハンガー(KUENTAIの肩幅42cm)が重くて1本あたり59gありました。
プラスチックハンガー | ステンレスハンガー | |
---|---|---|
軽量タイプ | 約30~50g | 約30~50g |
標準タイプ | 約50~100g | 約70~100g |
重厚タイプ | 約100g以上 | 約100~150g以上 |
2・5mの一般的な長さの物干しざおに、ハンガーを10cm間隔で干すと仮定します。
使うハンガーの数を25本とすると、プラスチックハンガーの場合約1kg。
ステンレスハンガーだと約1.5kg。
ハンガーだけで1~1.5kgの重さになりました。
ハンガーとピンチハンガーを同時に使う
ハンガーとともに使う機会が多いのがピンチハンガーです。
4人家族が使うのに最適なピンチ(洗濯物留め)数は40~50個前後とされてます。
これもプラスチック製、ステンレス製それぞれ重さを測ってみると、左画像の【アイリスオーヤマのステンレスピンチハンガー(50ピンチ)】が959g、【オーエのプラスチックハンガー(48ピンチ)】が710gありました。
ハンガー15本とピンチハンガーを同時に使うとして、ハンガーとピンチハンガーがともにプラスチック製だと総重量は1265g。
ステンレス製だと1844g。
ざっくりですが、洗濯物以外のアイテムで約1300~1900gほどの重さが加わることがわかります。
とすると、耐荷重10kgまでの室内物干しに、8kg洗濯機の容量分の洗濯物をまとめて干すのは厳しいかもしれませんね。
室内物干しの種類別耐荷重
天井吊り下げ
天井吊り下げタイプのホスクリーンの耐荷重は、吊り下げ部分1本あたり8kg。
吊り下げ部分2本に専用アルミポール(145~234cm・850g)を通して使う場合、耐荷重は約15kgになります。
我が家のホスクリーンは、なんにも考えずに外干し用のステンレス物干し竿を使っているので、専用のものより確実に重いハズ……なんですが・汗
おなじく、天井吊り下げタイプで有名なホシ姫サマの耐荷重は、ロングタイプ(竿長1436~2208mm)が12kg、ショートタイプ(竿長836~1470mm)が10kgになります。
床置き・ワイヤー
調べてみたところ、床置きタイプ(キャスター付き)のラックの耐荷重は10~20kg、ワイヤー型は10kgまでが多いようです。
布団を干すなら
花粉や黄砂などの懸念から室内干しをするのであれば、布団だって室内に干したいところですね。
一般的な布団の重さは材質によって異なりますが、掛け布団なら2~3kg、敷布団は約4kg。
綿敷布団ともなると6~7kgにまでなってしまいます。
1人分でも掛け敷き布団を一緒に干すとなると、かなりの重量になるのが想像できますね。
外干しの物干し竿には、布団干し専用の竿があるくらいです。
室内干しを考えるなら、竿の直径が太く、耐荷重量が20kg以上あるものを選ぶようにしましょう。
まとめ
- 人が1日に出す洗濯物の量は、乾燥した状態で約1.5kg、洗濯すると約1.5倍になる
- 耐荷重は、ハンガーやピンチハンガー、物干し竿(ポール)の重さも考慮する
- 耐荷重が低いと、物干しが壊れるリスクもある