ホスクリーンとは、川口技研が提供している天井から吊り下げるタイプの物干しを指します。
屋外用や屋内用など設置場所や用途に応じて様々な種類がありますが、室内物干しとしてはスポット型と昇降式の2つのタイプがあります。
ここでは、スポット型と呼ばれるタイプについて解説していきますね。
ホスクリーン スポット型の特徴
スポット型は、天井に設置する本体部分(下画像の赤丸部分)と、そこから下に伸びたポール部分との組み合わせでできているシンプルな作りの吊り下げ型室内物干しです。
本体と長さの違うポールを組み合わせることで、一般的な住宅や天井の高さに応じたさまざまな場所に取り付けることができます。
また、スポット型単体でも物干しとして使えますが、画像のように2ヶ所設置して、間に物干し竿を渡しても使うこともできます。
【ホスクリーン スポット型の特徴】本体部分
天井に取り付ける本体部分は3種類。
薄型のSPC、ポールの取り外しがよりスムーズなSPD、半埋込み型のSPEがあります。
SPC | SPD | SPE |
---|---|---|
薄型 | 長いポール向け ポールの取り外しがスムーズ | 半埋込み型 |
【本体部分の特徴①】コンクリート天井や傾斜天井に設置できる
本体部分の一番の特徴といえば、なんといってもコンクリート天井や傾斜天井に設置できる点ではないでしょうか。
天井に取り付ける本体部分には、薄型のSPC、長いポールを取り付けるときなど取り外しがスムーズに行えるSPD、半埋込み型のSPE3種類があると説明しました。
この3種類のうち、コンクリートや傾斜天井への取り付けができるのがSPCとSPDの2種類です。
SPC | SPD | SPE |
---|---|---|
薄型 | 長いポール向け ポールの取り外しがスムーズ | 半埋込み型 |
専用のコンクリート用パーツや傾斜天井用パーツを使って、天井に固定します。
また、天井の素材や形状に関係なく、ホスクリーン スポット型を後付けを考えたとき、完全なリフォームを除いて検討が可能なのは、SPCやSPDの2種類になります。
【ホスクリーン スポット型の特徴】ポール部分
ポール部分の大きな特徴は下記の2つです。
順番に解説していきますね。
【ポール部分の特徴①】 取り付け・取り外しが簡単
本体部分は天井に固定しているため取り外しできませんが、ポール部分は取り付け・取り外しできます。
本体部分にポールを差し込み、軽く押し当てるようにしながらカチッと音がするまで回すと取り付けが完了。逆方向に回すと取り外せます。
ちなみにポールの先端のリングは、向きを自由に変えられます
【ポール部分の特徴②】 吊り下げポールの長さが調整できる
吊り下げポールに昇降機能はありませんが、手動でポールの長さを変えることはできます。
ポールに付いているプッシュボタンを押しながら引っ張ることで、最大18cm幅2~3段階ぶん調整できます。
赤丸部分の孔が調節穴です。(ちなみに画像の本体部分はSPCです)
最小22cmから最長120cmまで調整できるので、天井が高めの場所にも設置できますね。
本体型式とポールの長さ
本体の型式と取り付け可能なポールは決まっています。
SPC | 薄型 | |
---|---|---|
名称 | 長さ | 調整 |
SPC-SS(SS) | 22cm | 固定 |
SPC-S(ショート) | 32cm 41cm | 2段階 |
SPC(標準) | 46cm 55cm 64cm | 3段階 |
SPC-L(ロング) | 66cm 75cm 84cm | 3段階 |
SPC-LL(LL) | 102cm 111cm 120cm | 3段階 |
SPD | 取り外しがスムーズ | |
---|---|---|
名称 | 長さ | 調整 |
SPD-SS(SS) | 22cm | 固定 |
SPD-S(ショート) | 32cm 41cm | 2段階 |
SPD(標準) | 46cm 55cm 64cm | 3段階 |
SPD-L(ロング) | 66cm 75cm 84cm | 3段階 |
SPD-LL(LL) | 102cm 111cm 120cm | 3段階 |
名称は異なりますが、SPC(薄型)とSPD(取り付けがスムーズ)に取り付けられるポールの長さ、調整段階は同じです。
SPE(半埋込式)に取り付けられるポールは、SPCとSPDの5種類より少ない3種類になります。
SPE | 半埋込式 | |
---|---|---|
名称 | 長さ | 調整 |
SPE-S(ショート) | 31cm 40cm | 2段階 |
SPE(標準) | 45cm 54cm 63cm | 3段階 |
SPE-L(ロング) | 65cm 74cm 83cm | 3段階 |
【ホスクリーン スポット型の特徴】その他
耐荷重
物干しを購入する際にまず気になるのは、どれだけ干せるか(耐荷重)だと思います。
ホスクリーン スポット型の1本あたり(本体+ポール部分)の耐荷重は8kg。
耐荷重超えてしまった場合は、ポールの先端部に赤いサインが表示されるようになっているので、干し過ぎの不安もありません。
また、ホスクリーンは単体で使うほかに、2ヶ所に設置し間に物干し竿を渡して使うこともできます。
洗濯物を左右バランスよく干すことが前提として、この場合の耐荷重は16kg。
ただどちらの場合も言えるのですが、干した洗濯物が耐荷重より軽かったとしても、上記の赤いラインが出たらすぐに洗濯物の量を減らすようにしてください。
物干し竿
ホスクリーン ポール部分のリングの内径は39mm。
専用物干し竿でなくても、ホームセンターなどで売っている一般の物干し竿で代用できます。
専用物干しの長さは「95~154cm」と「145~234cm」の2種類。
参考までに同じくらいの長さの物干し竿と重さを比べると、以下のようになります。(単位はkg)
竿の長さ | 専用物干し | ステンレス製 | アルミ製 |
---|---|---|---|
95~154cm | 0.6 | 0.5〜1.5 | 0.3〜0.8 |
145~234cm | 0.85 | 1.0〜2.5 | 0.5〜1.5 |
物干し竿といえば外干しが主流で、丈夫さが求められるため、室内用の専用物干し竿と比べたらさすがに重いですね。
まとめ
この記事では、ホスクリーンを検討されている方向けに、スポット型の特徴を解説してきました。
- 天井の素材・形態に柔軟に対応
- 後づけできる
- 大量に干したい人におすすめ!
天井に直接取り付けるという点で、なんとなく尻込みする部分もあったかと思いますが、存外メリットの多い室内物干しだということがおわかりいただけたかと思います。
空いた空間に洗濯物を干すことができるので、部屋を広々と使えるというのがなにより魅力的ですね!
私事ですが、冬場の暖房を当てにしてリビングに追加設置予定です!